デキる男になるための「恐怖をモチベーションに変える思考術」
画像著作者:Curtis MacNewton
僕は昔からよく周りから「優秀」だとか「仕事がデキる」などと言われてきた。
突然の自慢話に(なんだこいつは)と思われる人もいるかもしれないが、まあ聞いて欲しい。
それで同期や後輩、たまに先輩なんかからも
「どうすればお前みたいな生き方・考え方が出来るんだ」
と言われることがある。これは本当の話だ。
どうやら僕は、才能に溢れ自信に満ちた人のように思われることが、たま~にあるようだ(笑)
そして、その素晴らしい色眼鏡を僕にも分けてくれよと思いながら、「決して僕はそんな人じゃない。ただ臆病なだけなんだ」と心の中で叫んでいる。
だから今日はその話をしようと思う。
仕事がデキるって何よ、それよりモチベーションでしょ
そもそも僕は、仕事がデキるとかいう曖昧な指標の前に、モチベーションが非常に大事だと思っている。モチベーションだけで腹が膨れると思っている。そう、モチだけにね。
みんなだって、好きなことならいくらでもお金や時間をかけることができるだろう。人間は何か行動を起こすためには動機が必要なのだ。
もし僕みたいな人間にも、前述のように少しでも憧れて貰える要素があるならば、それは「どうしてそこまでモチーベーションを保てるのか」に集約されるかと思う。
そして、僕にとってそのモチベーションを保つ秘訣が、「恐怖」なのである。
恐怖に苛まれる日々
僕は何をするのにも常に怯えている。
ご飯を食べる時は、食べて太るのが怖いと思っているから、白米を抜く。
デスクに座ってる時は、消費カロリーが減って太るのが怖いから、腹筋に力を入れている。
テレビを見ている時間は、誰かが努力している時間かもしれないので、自分も負けじと本を読んだり勉強をする。
自分より優秀な人に認められないのが怖いので、認められるように努力する。
行動しなかったことで、機会損失を出すのが怖いので、とにかく動く。
もはや日常の全てが恐怖に支配されていると言っても良い。かなりのビビり君だ。そしてネガティブだ。
だが、これこそが僕のモチベーションの本流なのである。
恐怖と負けず嫌いを仕事に生かす
僕は常々、恐怖の感情を利用してモチベーションをコントロールすることが、特に仕事においては最も効果的なのではないかと思っている。
仕事では、時に長く地道な作業を求められることもある。専門知識やスキルを学んだって、そう簡単には身に付かない。
こういった時間のかかるものを、報酬や待遇、名誉などの正の動機で続けることは意外と難しい。
しかし、仕事というのは、大半がこういった地味なことの積み重ねが活きてくる。そこで恐怖の出番だ。
例えば「この資料の完成が遅れたらどうしよう」みたいな恐怖をしっかり持っておけば、前もって準備をするモチベーションになるはずだ。
また、「コンペのプレゼンで失敗はできない」といった恐怖が羞恥心を勝れば、例え自分のプレゼンが下手だとしても、人に見てもらって練習するモチベーションになるだろう。
部下に指示を出した際に、実は自分は仕事ができないなんて、怖くて失神してしまいそうになる。
そんなのただのプレッシャーじゃないか。いや、そういう風に自分の感情を持っていくために、自らを追い込むのだ。「できなかったらどうしよう」と口に出して煽るのだ。自分への煽り耐性を付け、手のひらの上で転がすのだ。
これができると、今度日々の勉強にも活かせるようになる。例えば僕は好きでプログラムを書いている反面、恐怖からコーディングしている面もある。
それは、自分より優秀な人を知っているからに他ならない。自分と変わらない歳で自分よりもデキるということは、(少なくとも自分よりも)その道に関しての努力を続けてきているからである。
それなのに自分が今ここでサボっていたら、相手はさらに圧倒的な差をつけてしまう。それが一番怖いのだ。そう、僕は負けず嫌いでもあった。
恐怖を恐れない最高の生き方を
昔、大学の友人から
「お前はなんでそんなネガティブなんだ」
と言われたことがある。イベントの企画で
「あれがこうなるかもしれない」
「こうなったらどうしよう」
といった具合にネガティブなことばかり考えていたからだ。
しかし実は、僕は自分は非常にポジティブ思考であると思っている。
上記のようなネガティブ思考は、仕事では非常に大事だ。あらかじめあらゆるネガティブを想定し、対策を練ることは、プロジェクトの成功には欠かせない。
だが、実際にコトが始まったら、思いっきりポジティブだ。
「これどうする?」
「全然大丈夫!どうにでもなる!」
何故ならそこまでに、恐怖をモチベーションに考えうる対策案は練ってきたからだ。ここまできたらあとはヤルだけで、ネガティブも恐怖もいらない。
なんと単純で、それでいて強いことだろう。
恐怖はあくまで人間の感情の一種だ。そしてそれは誰しもが感じるものである。ならばそれも利用してしまえば良い。
恐怖を恐れてはいけない。むしろガソリンにしてしまえ。そしてエンジンをかけて走るんだ。
それが、デキる男の秘訣なのだ。