就活生が知っておくべき不都合な真実

コラム 2016年3月6日

はじめに

みなさんこんにちは。


2016年も3月に突入し、あと1ヶ月もしないうちに新しい年度を迎えますね。就職をする大学生や院生などは、また新たな環境で【社会人】という肩書を背負ってスタートします。今までの学生気分では通用しないことがたくさんありますが、社会人ならではの楽しいことも同じくらいたくさんあるので、楽しんでいきましょう。


今回は、就活生には是非、心の片隅に置いておいてもらいたいことがテーマです。僕は2年前の2月に早々に就活を終え、去年の今頃に就活支援ワークショップなどを開催したのですが、その時の経験から、意外とみんな就活に対して不安を抱いているということがわかりました。


そこでこの記事では、敢えて人によってはあまり受け入れたくない事実を示しています。そしてそれについてのアドバイスなどを交えて、現実をしっかりと見つめて頂ければと思っています。就活なんて1つの手段でしかないのですが、まずはそれがどんなものなのか、わからない人に少しでも伝われば幸いです。


## 最近の就活事情 ### SNSを中心とした情報戦 さて、昨今の就活は、インターネットの普及によって、SNSなどの膨大な個人情報を武器として内定を勝ち取っていく情報戦となっています。
今やFacebookやTwitterを使ってリクルーティングをする企業も多くなっていますから、就活生にとっては、これらのサービスを使いこなせないことは、圧倒的に自身の就活を不利にすることになります。
しかしこれは、何も就活生に限ったことではなく、優れた人材を確保したい企業側にとっても同じです。ここまでSNSが浸透している中、Facebookなどを活用できない企業は、優秀な人材を確保するチャンスを逃すことになりかねません。それほどまでに、SNSでの広告効果というものは絶大なのです。
ここではSNSを強く押していますが、要は**インターネットで簡単に自分や企業のコンテンツにアクセスできる環境**が大事なのです。そのため、個人でブログを運営していたり、何か制作物を公開しているなどでも構いません。あくまでSNSは、マッチングの機会損失を減らすためにあるので、アピールという意味ではむしろ後者の方が強いかもしれません。
### 圧倒的にコネクションが活きる市場 一方で、就活というのは**企業やその関係者とのコネクションが最大限活かせる場**でもあるというのは、昔から変わりません。これは単純な話で、どこの馬の骨ともわからない人を、多大なコストを掛けて採用するよりは、身近で信頼のおける人の推薦を採った方が効率が良いからです。
とはいえ、実際はそんな合理的な理由だけではなく、出身大学や部活の繋がり**のみ**での採用や、もちろん顔採用などの他の要素が多大に盛り込まれています。これは後述しますが、ある種就活生にとってはチャンスでもあります。採用に関しては、大学が同じという弱い繋がりすらもコネクションに成りえるのです。
ここで、目指す企業とそんなコネクションが無いと心配するような人がいるかもしれませんが、これは採用枠全てに適用されるわけではないので、何も心配することはありません。むしろコネクションが無くとも興味を引けるということを強みにしましょう。
こういった就活事情は就活戦術の基本的な要素になるため、これらを抑えておくことは、就活で躓かないための非常に重要なポイントになります。
## 就活生が知っておくべきこと さて、最近の就活事情にさらっと触れたところで、就活にあたって知っておくべき(と個人的に思っている)ことを述べたいと思います。
### 1. 就活は売り手市場 巷では【就活氷河期】なんてワードが飛び交っていた時期もありましたが、最近はそんなこともなく、今は間違いなく売り手市場です。

以下のグラフ1は、厚生労働省が公開している、平成28年1月分の一般職業紹介状況です。
一般職業紹介状況(平成28年1月分)
これを見ると、平成21年を底に、毎年求人倍率が上昇しているのがわかります。27年の推移を見ても同様です。


このように右肩上がりの倍率で、しかも1倍を割れていないのを見ると、何故でみんなが就活で苦しむのかわかりませんよね。以下のグラフ2を見てみましょう。

このグラフは転職サイトのDODAが公開している、業種別転職求人倍率です。新卒のデータではないですが、業種の採用状況をひと目で把握するのに良さそうだったので、今回はこれを用います。


まず、2009年4月は、ほぼ全ての業種で倍率1を割っています。この時はちょうどリーマン・ショック後にあたり、世界中が混乱に包まれていました。

しかし近年はそんなこともなく、16年1月の時点では、

  • メディア
  • 金融
  • メーカー
  • 小売/外食
  • 商社/流通

以外は全て倍率が1倍以上です。そしてこれらの業種は、就活で人気の業種ですね。金融・メーカーは言わずもがな、メディアや商社も、周りの就活生の口から良く聞くキーワードではないでしょうか。


要するに、世の中の需要に対して、就活生側の供給が過多になっていることが、就活を難しくさせている要因の一つとなっているんです。


それでは就活生はどうすれば良いのか。簡単な話です。IT/通信業界へ行けば良いのです。グラフから読み取れる最新の倍率でも2.5倍ほどのブルーオーシャンです。


私自身、IT業界に務めているのですが、確かにIT人材は不足しており、特にプログラマの需要は近年は非常に高いです(もちろんそれでも日本のプログラマの給料は海外に比べて安いです)。


プログラミング言語なんて、1つの言語をちょっと書けるようになるだけ海外の言語を覚えるより5倍は簡単です。これはIT企業から内定を貰って、就職までの1年間で、卒論を加味しても充分にキャッチアップできるレベルです。


また、プログラミングと聞くと、文系の学生には少し抵抗があるかもしれませんが、実際のところIT企業には文系出身のプログラマなんて腐るほどいます。今や文系プログラマなんて珍しくともなんともないです。


私は常々、多くの就活生が公務員やメーカー、金融などの人気業界を目指すのは、各人の動機と能力を考えても、大半はミスマッチだと考えています。ミスマッチと言うと語弊がありますが、多くの人にとって、この仕事が天職といった仕事に就けるかは未知数です。


むしろ、その天職が1つではないことの方が多いと思います。現にアメリカなどは、転職をせずに1つの仕事に従事し続ける人は才能がなく仕事ができないと思われます。日本人全員が、アメリカ人に比べて非常に特殊な才能を持っているとは考え難いので、どんな仕事でも天職になる可能性を充分に秘めているでしょう。


そのため、わざわざ競争倍率が高い所へ行くよりは、倍率の低い業界をじっくり見つめて見るのも、1つの選択肢だと思います。そうすれば、就活が難しいなんて考えはすぐに無くなるでしょう。


### 2. 高学歴の方が有利 これは紛れもない事実です。採用者側になって考えるとわかるのですが、何百人、何千人とエントリーしてくる人たちを全員丁寧に見ていくことは、現実的に不可能です。そのため、信頼度が高い何らかのスクリーニング基準が必要になるのですが、それが学歴となっているのです。
採用者だって、『学歴が高い=優秀』と安直に考えてはいません。しかし、エントリー時点でスクリーニングする事になった時に、学歴というのは非常に良い評価基準となるのです。また、近年ではTOEICやTOEFLも学歴と同じか、場合によってはそれ以上の基準となっていますね。つまり、学歴以上に優秀でない人を落とすことが出来る基準があれば、それが用いられるというだけのことです。
もしも学歴に関して不安がある場合は、後述する要素で挽回する必要があります。
### 3. 文系よりも理系の方が有利 これは誤解を生むようなサブタイトルですが、まあおおよそ間違ったことを言ってはいないです。
まず文系に関しては、ほとんどの学部において、大学に行くインセンティブが薄くなってきています。文学部なんてその最たる例でしょう。昔と違い、大学でしか得られなかった知見の殆どはネットで検索することが出来ます。
もちろん一部の研究では、大学レベルの機関が主導しないとできないような大規模な実験もあることは認めます。しかし、現代の文系学部生のほとんどにとっては、国家試験予備校とほぼ変わらない位置付けになりつつあります。簿記や会計資格など、4年も大学に通えば誰でも取れますし、本気で資格が必要な人にとっては、費用対効果は低いです。
対して理系は、研究にかかる費用の桁が文系と違います。工学部で言えば、プラズマを発生させたり、物体を作っては壊したり、大量の化合物質を生み出したりすることを毎日しています。そしてそのインフラにかかる費用も半端ではなく、とても個人でまかなえるレベルでないものが多いです。これだけでも大学としての存在価値があります。
さらにそれらを研究成果として世界に発表する場や需要も多いです。日本語の成り立ちなんて論文よりも、STAP細胞の論文の方が、インパクトがあるのは自明です。そこで整然と理論を連ね、自分の研究が世界一優れているということをおくびもなく発表できるように訓練されるのです。
ネットで調べられる以上の研究成果を、大学に通うことで少なくとも1つは持てると考えると、勉強すれば大学に通わなくても取れる資格よりは価値があるでしょう。
ここで注意したいのが、何も手放しに文系よりも理系が優れていると言いたいわけではありません。実際、業種や職種にもよってはもちろん、文系が有利なところもあります。 ただもしも、全ての人が文系と理系をそれぞれパラレルな世界で選択した時に、理系の方が有利になる確率は高いでしょう。
それでは何故、私の考えと違い、理系学生が就活で苦労してしまうのでしょう。理由は色々考えられますが、1つ大きな要因に**コミュニケーション能力(通称コミュ力)**が挙げられると思います。それでは次の節では、このコミュ力について書いていきましょう。
### 4. コミュ力が重要 コミュニケーション能力について、Googleトレンドで調べてみました。
[コミュ力とコミュニケーション能力のトレンド検索結果](http://www.google.co.jp/trends/explore?hl=ja&q=%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%A5%E5%8A%9B,+%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%8B%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E8%83%BD%E5%8A%9B&cmpt=q&tz=Etc/GMT-9&tz=Etc/GMT-9&content=1) ![](/content/images/2016/03/Screen-Shot-2016-03-05-at-11-20-19-PM.png)

コミュ力って、比較的最近使われ出した言葉なんですね。
こと就活に関して良く耳にするコミュ力ですが、これが非常に重要なことは分かってはいるが、どうすればコミュ力が付くのかわからないという人が、結構いるんじゃないでしょうか。


まず、勘違いしがちですが、コミュ力と言うのは【話す・聞く】だけに当てはまるものではありません。身振り手振りや表情、アイコンタクトなどもコミュ力に関わる要素です。それを裏付ける重要な知見に、メラビアンの法則というものがあります。


メラビアンの法則 - Wikipedia


これは是非覚えておきましょう。メラビアンの法則をかいつまんで説明すると、まず自分がメッセージの送り手で、相手が受け手だとした時、相手にとって良くも悪くも取れるようなメッセージを送った時に、相手がどう判断するかを決定付ける要素の割合を表したものです。この法則に従うと、**表情や見た目などの資格情報が55%、喋り方やスピードなどの聴覚情報が38%を占め、話の内容などの言語情報はわずか7%**しか影響しないというものです。


これは非常に画期的な発見であり、これを題材にした俗説が広く出回っています。しかし、そんなことはどうでもよく、とにかく大事なのは、話す内容よりも話し手自身の印象が大きく影響するということです。


そしてさらにこれを拡張した話で、僕が就活生に是非オススメしたい動画があります。


エイミー・カディ「ボディランゲージが人を作る」

TEDで人気ランキング上位にある講演ですが、僕はこれを3年前に初めて見た時、大変衝撃を受けました。自分が思っていたことを、簡単な実証実験で証明していたためです。


人間は感情と原因の因果関係を誤認することがあります。吊り橋効果やジェットコースター効果などでご存知かと思いますが、人間はドキドキしている時にそばに異性がいると、そのドキドキは異性のことが好きだから起こっていると誤認するといった効果のことです。


エイミーさんはそれをさらに応用し、自信のない人は自信があるように振る舞うことで、いつの間にか本当に自信が付くといったことを、いくつかの実験によって証明しています。そこには根拠はいりません。ただ、そう振舞っているだけで、それが自然となり、その人自身を変化させるのです。


つまり、今現在コミュ力が無くて困っている人は

  1. 自信のある振る舞いをして、自信を付ける
  2. 表情や見た目を気にして話すようにする
  3. 1, 2を実行し、フィードバックを受けて改善する

というサイクルを回して、コミュ力を向上させていきましょう。


また、既にコミュ力があると思われる人も、これらの知見を元に、更なるパワーアップを図ることで、鬼に金棒になります。


### 5. 見た目が良い方が有利 もしも能力が全て同じ人がが2人いて、どちらか1人しか取れない状況では、余程私情か理由がない限り、見た目が良い方が採用されます。これはほぼ自明です。**見た目は才能**なのです。
ただ、そんな元も子も無いことを言ってもしょうがないですね。ここではどうすれば見た目が良く見られるか、ポイントを挙げて説明します。重要なのは以下の要素です。
動的なもの
  • 表情
  • 視線
  • 姿勢

静的なもの

  • 髪型
  • 眉毛

ここで挙げたものは、後天的に獲得できるもの、つまり後からいくらでも変えられるもののみを選んでいます。そのため、身長や鼻立ちなど、なかなか自力で変えられないものは除いています。

また、動的・静的の分類は、その場で変えられるかどうかで分けています。


これらはどれも相手に与える印象を決める要素として、非常に重要なものだらけです。印象というものは、見る側が自ら能動的に変えられるようなものではありません。そのため、これらの要素は、相手の潜在意識に働きかけるものといっても過言ではないでしょう。


さてそれでは、どうすれば見た目を良く出来るか、要素を1つ1つ追っていきましょう。

表情

これは表情豊かで印象の良いお手本を探すところから始めます。特に、自信や説得力がある人を選ぶと良いでしょう。
そして家に帰ったら、お風呂に入りながらでも、鏡を見てその表情を真似します。コミュ力がない人は、良く思ったことが顔に出る人が多いです。まずはそれをコントロールすることから始めるのです。特に相手に悪い印象を与えそうな表情は、なるべくしないようにし、してしまったら即座に気付けるよう、日頃から訓練する必要があるのです。

視線

視線から得られる情報というものは意外と多いです。視線をすぐに逸らすと何か後ろめたいことがある、なんて話を聞いたことがあるかもしれませんが、企業のプロの人事の中には、そういったことまで見てくる人が普通にいます。例えば、意表を突かれたり動揺したりすると、瞳孔が開いて視線が固まりやすい、などです。

瞳孔までコントロールしろと言うのではありません。それを知っておくだけで、下手な印象を与えることを回避できますし、コントロールできれば、相手の印象を誘導することもできます。普段の会話でも意識してみましょう。

姿勢

やはり姿勢が悪いと、印象も悪いです。そして、先の動画でもあるように、姿勢も自信に非常に影響があります。胸を張っていつでも堂々としましょう。誰もそれで文句を言う人はいません。

髪型

ヘアスタイル雑誌などで、『髪型を変えて印象チェンジ!』みたいな特集を読んだことがあるかと思います(読んだことがない人は、是非見てみてください)。髪型は、相手から見える面積が広い分、与える印象が段違いです。清潔感も重要ですし、無駄なオシャレポリシーで奇抜な髪型にするよりは、無難に美容師さんに「かっこ良くしてください」と伝えてやって貰った方が良いでしょう。

眉毛

僕は常々思うのですが、何故男性は眉毛を整えないのでしょうか。Gacktの眉毛がハの字でボサボサだったらかっこ悪いでしょう?眉毛は顔の中でも簡単に変えられて、印象も大きく変わる部分です。今は男性用化粧品も売られているため、女性だけでなく、男性も一度、自分の眉毛を見直してみて欲しいと思います。


何度も言いますが、これらの要素はいくらでも変えられるものでありながら、相手が抱く印象を決める非常に重要な要素たちです。気に掛けていなかった方は、是非就活を機に意識して欲しいところですね。


### 6. スキルがある方が有利 就活市場では、優秀な人材を見つけ出して採用するのは非常に難しいです。それは優秀な人材が相対的に少ないといった事実もありますが、それ以上に、エントリーする就活生が多いという事情もあります。そのため、スクリーニングに学歴や英語力を用いるのですが、さらに絞り込む時に見られるのが、スキルセットです。
ここで言うスキルは、足切りに用いられるものはそれ以上のレベル、それ以外ではもちろんその会社に貢献できるようなものであればより良いです。先に言っておきますが、**サークル長をやってましたなんてのはなんのアピールにもなりません**。
何百人と履歴書に目を通していく作業を想像すると、どんなスキルが目に留まるかは想像に難くないでしょう。もしその企業に本気で入りたいなら、僕はあまりオススメしませんが、いずれその企業で取得すると思われる資格などは、取っておいても良いかもしれません。
まあそれよりは、**自分で何か作ってみる**とか、そういったことの方が印象は良いと思います。意外とみんな、資格などはたくさん持っているくせに、それらを何かに役立てたりしている人は少ないものです。ゼロから何か有用なものを生み出したという実績は、スキルと共に、創造力や行動力といった面でも、高学歴以上にアピールできる場合が多々あるので、是非オススメします。
とはいえ、そもそもスキルなんて何も無いという人もいるでしょう。そういう大学生は珍しくもなんともないのですが、正直言って勉強もできず、大学4年生でスキルもないなんて人が面接に来たら、僕が採用者だったら全く採りたくないです笑。
しかしあえて、そんな人が短期で1つスキルを身に付けるとするならば、先で挙げた**プログラミング言語の習得**をオススメします。プログラミング言語学習の義務化の背景には、プログラマの圧倒的なニーズがあります。 そして、小学生でも簡単に習得できてしまう手軽さもある割に、現時点でかなりのプログラマが不足しているため、短期で身に付けるインセンティブは充分過ぎるほどあります。
言語の種類も数多くありますが、取っ付き易いのはRuby, Pythonあたりです。使えて便利なのはJava, Javascript, C++でしょう。Web系まで手を出せると、どこでも引っ張りだこです。
### 7. 大量エントリーは時間の無駄 就活でGoogle検索すると、上位の方にマイナビの[このページ](http://job.mynavi.jp/conts/2017/schedule/)が出てきます。そこには、『ちなみに2016年卒の先輩たちは、平均して50社以上の企業にエントリーしています。』という文があります。平均なので、多い人は100社を超えるのでしょう。正気の沙汰ではありません。
まず、冷静に考えて欲しいのですが、あなたは**本当にその数十社全て、強く行きたいと思っているのでしょうか**。思っていないのなら、辞めましょう。しっかりと見極めれば、受ける会社など数社ぐらいまで絞れますし、業界を跨いでもせいぜい10社が限界でしょう。
あなたがその数十社のために企業調査をして説明会に行ってOB訪問をしてESを書く時間は、明らかに無駄です。滑り止めなどという考えは捨てましょう。ここでやるべきことは、可能性があって魅力的な数社に絞り、そこで内定を貰えるために万全を尽くすことです。
そのためには、あなたの適正と能力と動機を見つめ直してみる必要があります。その上で、これまでに挙げた要素で強化できるところはあるか、欠点を補えるかを考えて、地道に変えていくことなのです。そして、企業もそういった問題発見能力と問題解決能力がある人材を求めています。
### 8. 運も必要 もしも万全なコンディションで臨んだとしても、面接官との相性が非常に悪かった時や、グループディスカッションで一定数しか抜けられない時に、非常に優秀なメンバーに当たってしまい、バリューを充分に発揮できなかったなど、自分ではどうしようもないことも、ままあります。こればかりはどうしようもありません。
ただ、そういった状況を想定した対策は考えておくべきです。そして、上手く行かなかった時は、運がなかったと思えるように最善を尽くしましょう。落ちてしまって困るのは自分ではなく、優秀な人材を見落としてしまった企業の方なのですから。
## まとめ 不都合な真実と言いながら、みなさんが思っていることばかりで拍子抜けした方もいるかもしれません。しかし、実際問題、わかっていてもできていない、または目を逸らしている人が多いのも事実です。
冒頭でも述べましたが、就活は仕事をして生計を立てるための1つの手段(のスタート)であり、今の御時世、それが全てではありません。起業だってありますし、そもそも大学にだって行かなくて良いと、僕は思っています。
そんな中、必死で就活市場というブルーオーシャンの中で、競争倍率の高い戦場で戦おうとする有志の、少しでも力になれればと思っています。
採用者は自分と同じ人間です。感情も好き嫌いもあります。相手の気持ちを考え、相手の立場になってみると、自ずと自分がすべきものが見えてくるはずです。後はそれを上手くアピールできれば、就活は何も怖くありません。人生にある1つのイベントだと思って、楽しんでいきましょう。

slont

金融ベンチャーでWebエンジニア

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