新社会人が成長のために意識した方が良い3つのこと
はじめに
4月1日から新年度を迎え、学生から社会人へ、新たな一歩を踏み出したみなさん、早速の休日いかがお過ごしでしょうか。
まあまだ1日しか働いていないので(ごくごく一般的な労働環境の場合)、あまり実感はないかもしれません。今は研修時期なので、働いたという実感は何もないでしょうが笑
しかしみなさん、研修といえど給料が発生しています!
なんて軟(やわ)なことを言うつもりはありませんが、研修はみなさんに対しての将来のアウトプットへの投資ですから、投資してもらったリソースは最大限に活用しましょう。お金を貰って学べる機会なんて、そうそうありませんからね。だって、今までだってお金を払って学んできたんでしょう?
今回は、そんな新社会人の中で**「成長できる場所」「やりがいがある」「優秀な仲間」**などなどをキーワードに就活してきた方へのアドバイスを書き認めたいと思います。
ちなみに「書き認めたい」は「かきしたためたい」と読みます。きちんと書く、改まって書くという意味です。また1つ新しいことを覚えてしまいましたね。こうやって人は成長していくのです。ちなみに僕はさっき初めて知りました。
時間がない人は、サブタイトルだけさらっと流し読みしても良いと思います。
## 1. インプットとアウトプットをする 成長を期待する人は、自分でインプットとアウトプットをたくさんしてください。会社に何かを求めない。これに尽きます。
### 会社に成長の場を期待しない そもそもですが、みなさんが行く会社がどんな綺麗事を言っていたか知りませんが、会社はあなたを成長させるための場所ではありません。会社は、世の中をより良くする商品やサービスを提供するなどして利益を得ることが最大の目的です。株主がいれば、株主の利益を最大化することが目的になります。
そんな会社が、会社の利益と従業員の成長を天秤にかけて、後者を取り続けるようなことがあると思いますか?思っているならば、あなたはまだ社会人としては半人前以下なのです。
もしかすれば、たまたまそういった非営利団体的な思想を持ち合わせている素敵企業に入った方もいるかもしれませんが、少なくともみなさん(もしくは周囲の友人)が憧れている大企業のマクロな視点では、そんなことはないので安心してください。
また、やりがいなんてものは会社が与えるものではなく、自分で見付けるものです。やりがいが無ければ部署を異動するなど、環境を変えてみましょう。それでも見付けられなければ、辞めましょう。辞められない人がだらだら愚痴を言っても、変わることはないです。
### とにかくインプットする さて、何故成長にインプットとアウトプットなのか、まずは前者から説明しましょう。
まず、新入社員のみなさんは、アウトプットをする上で圧倒的に知識が足りていないということを自覚しましょう(ここでは、学力で言えばMARCHレベルの、ごくごく普通の方を対象にしています)。
もちろん、専門の研究と働く業種がマッチしていればその限りではありませんが、会社で働くためには、少なからずその会社の風土に慣れる必要があります。また、一体どういったタスクがあるのかを知る必要もあります。
しかしながら、上司はあなたのスキルセットを一切知りません。そして、持ってるスキルが活かせる仕事を与える必要もありません。ここで新人が必要なことは、どんな状況にも柔軟に対応できる力です。
つまり、お客様が来ると言われたら、いち早くアツアツのお茶とおしぼりを持って応接室へ向かったり、説明用のプレゼン資料を作れと言われたら、いち早くちょっと前に同じような用途で作られたと思われる資料を共有フォルダから見つけ出して、日付と顧客名だけ変えるといったことができるかどうかなのです。
もし、上司との会話で出てくる専門用語一つ一つに対して、全く知りませんなんて顔をすれば、こいつは使えない奴だなんて思われるかもしれません。
それが、日頃から業界や会社についての情報を常にインプットし続け、さらには上司も知らないようなことまで調べあげて、「○○ですか?確かに、良いですよね。あとご存知でしょうが、最近では△△も流行っているみたいですね。」などと言ってやれば、見る目が変わるのも不思議ではないでしょう。
ここで1つテクニックを挙げておきましょう。先の例の○◯については、単語を聞いたことがある程度の知識で十分です。その程度のインプットで、さも前から知っていたかのように語った後、上司の見えないところでめちゃくちゃググるのが、ここでのベストアンサーなのです。
ざっくりまとめると、インプットを大量に行うことで、外部からの刺激に対して柔軟性が増します。知っているという余裕、安心感は、パフォーマンスを発揮するのにとても効果的です。そして、新しい知識を得るために、こういった「聞いたことがある」程度の知識が絶大な効果を発揮します。
アウトプットして固定化する
インプットは、あくまで成長への基礎であり、重要なのはアウトプットです。
本の虫のように大量にインプットしていても、話してみると大して知的でない人が、周りにいませんか?または、考えがまとまっていないと言ったり、話すと自分で混乱するような人が、いませんか?
考えをまとめるために一番効果的なのが、アウトプットすることです。ここでいうアウトプットは、文章化する、人に話す、絵を描く、音楽を作る、踊る等々、なんでも良いです。大事なのは、誰かに評価されるような形式にするということです。
人間の脳とは面白いもので、インプットしたものを一生懸命頭の中でこねくり回したところで、大して自分の知識や価値観になりません。アウトプットすることで、評価することができるようになるため、自分でそれを再考することができます。つまり、
インプット
↓ ↑
アウトプット
このサイクルを回し続けることで、知識がどんどん自分のものとして固定化していきます。幼い頃、漢字の勉強をする時に、何度も繰り返し書いて覚えたでしょう。これと同じことをするだけです。
取り込んだ知識を自分なりの解釈で具現化し、それに対する他者(もしくは自分)のフィードバックをさらに受けて、徐々に知識としての精度を高めていくことは、成長に関して必要不可欠です。
### サイクルを回し続ける 「**頭が良くなりたい」「知識が足りない」**と悩んでいる人からたまに相談を受けます。また、**「アウトプットするほどの知識がない」**という人も多いです。
僕は思うのですが、そういった人たちは、圧倒的にインプットが足りていません。僕自身もインプットが足りていないと思っている中で色々と発信しようとしている(もちろんこのブログ作成もその一環)んですから、尚更でしょう。僕の好きな堀江貴文氏も、同じことを言っていましたね。
とにかくインプットとアウトプット、そしてフィードバックを取り入れるサイクルを確立し、日々回して行くことが、成長への近道でしょう。
## 2. ポータブルスキルを身に付ける どんな会社にいても使えるポータブルスキルを身に付けましょう。また、それを意識して働いてみましょう。
### 終身雇用という幻想 もうこの手の話は飽々していると思うのですが、最近のニュースを見ても分かる通り、
**大手=安定**
なんて図式は成り立ちません。安定するためには非常に大きなパワーが必要なのです。
### 自分自身が価値になる それでは入った会社が潰れたら終わりなの?正直こんな疑問を持ってる時点で終わってるのですが、それでは話が進みません。会社がなくなっても、あなたはなくなりません。次の会社でまた頑張れば良いでしょう。
今までは会社そのものの価値で食べてきた人がたくさんいるのですが、今は個人が輝ける時代になってきています。例え新人だとしても、それは同じです。
研修を終えて配属された後、雑用もやるかもしれません。しかし、常に意識した方が良いのは、**「このスキルは、他の会社でも活用できるか」**ということです。
前述した通り、会社はあなたの成長のための器ではありません。逆に言えば、あなたは必要以上に会社のために身を粉にする必要はありません。嫌ならば出て行けば良いし、場合によっては出て行かなくてはならないこともあります。
そういった時に一番大事なのが、**持ち運びできるスキルがあるかどうか**なのです。**会社に依存するスキルは、会社を出たら何の役にも立ちません**。それよりも、他の場所でも活用できるスキルを身につけることを常に意識していくと、良いと思います。
ex) 各種資格、自作の作品、プログラミング言語経験、プレゼン力、事務資料作成のソフトの使い方、コミュ力、人脈、etc...
## 3. 人脈を作る どんなときだって、人脈は最高の宝です。どんどん仲良くなりましょう。
### あなたが思う以上に世間は狭い あなたがいつか今の会社を辞めて、次の会社を探すとき、一番役に立つのが**人脈**です。もし入社時に高嶺の花だった会社も、意外と会社のツテで2ホップもすれば繋がることなんてザラにあります。
また、優秀な人を集めて起業したりする場合も、投資家のコネが欲しければ、自分で探すよりも、上司のコネを使った方が遥かに楽でしょうし、信頼度も違います。自分よりも長く生きている人の交友関係を侮るなかれ。むしろ若いうちこそ、そういったコネクションの価値が相対的に高いため、活用しない手はありません。
そして何より、人脈はポータブルスキルなのです。一度作ってしまえば、(会社での繋がりのみで仲良くしていた場合を除き)大抵はどこに行こうと活用できるものになります。まさに、人脈は世間を渡る上での宝なのです。
## おわりに 明日から本格的に研修や新年度の仕事が始まりますが、新人のみなさんはいち早くポータブルスキルを身に付け、今の会社でバリューを発揮できるように、頑張ってくださいね。